【糟屋子ども発達センター・さくら保育園】支援の質を高め、虐待を防ぐために

初老センター長のつぶやきVol.9

「支援の質を高め、虐待を防ぐために」

 

先日、職員とともに虐待防止研修を実施しました。

私たちの使命は、「虐待をしないこと」「虐待を見逃さないこと」です。

 

虐待は決して許されない行為であると、誰もが理解しています。

それでも現場では、支援者自身の行動が、意図せず“虐待的”と受け取られかねない場面が生まれてしまうこともあります。

そうした行動の背景には、「子どもを伸ばしたい」「少しでも良くしたい」という強い責任感や焦りがあるのではないでしょうか。

 

だからこそ、適度な緊張感と、風通しの良いチーム環境が必要です。

また、支援においては、子どもの行動を「個人の特性」だけで捉えるのではなく、環境との相互作用の中で理解する視点が大切です。

 

研修では、子どもの自発的な行動を引き出すための関わり方についても話し合いました。

たとえば、歯磨きを嫌がる子どもに対して、「歯磨きしなさい!」と伝えるのか、

それとも、「あっ!バイキンマンが来たよ、やっつけよう!」と遊び心を交えて声をかけるのか。

どちらが子どもの気持ちに寄り添い、主体的な行動につながるかを考えることで、私たちの支援の質も変わっていきます。

 

これからも、子どもたちの最善の利益を第一に、チーム全体で学び合いながら、支援の質を高め、虐待を防ぐ環境づくりに取り組んでいきたいと思います。