初老センター長のつぶやきVol.23
「まつぼっくり3きょうだいのその後の物語~巣立ち!?~」
あれから、糟屋子ども発達センター・さくら保育園の玄関でずっと子どもたちを見守ってきた「まつぼっくり3きょうだい」。
(前回の記事はこちら:まつぼっくり3きょうだい)
しかし先日、風の強い日のことでした。
ふと手洗い場に目をやると、いつも並んでいるはずの彼らが二つしかいないのです。
洗面台の下を隅々まで探しても、どこにも見当たりません。
「いよいよ、巣立ちの日が来たのかな」——。
少し寂しい気持ちになりながら、ぽつんと空いたスペースを見つめていました。
ところが数日後、また強い風が吹いた翌朝のことです。
なんと、いなくなったはずの彼が、何事もなかったかのように洗面台の下に戻っていたのです。
少しだけ砂を被って、心なしか以前よりたくましくなったような表情で。
それは「巣立ち」というお別れではなく、外の世界を見てみたいという「小さな一人旅」だったのかもしれません。
お日様の光を浴びて、風と追いかけっこをして、また大好きなきょうだいたちの元へ帰ってきたのです。
この3月、さくら保育園からも年長さんたちが卒園していきます。
彼らもまた、このまつぼっくりのように、新しい世界へと羽ばたいていく「旅立ち」の時を迎えます。
広い世界には、ワクワクする冒険もあれば、時には強い風に吹かれて立ち止まってしまう日もあるでしょう。
そんな時は、いつでもさくら保育園を思い出してほしいのです。
まつぼっくりが旅を終えて戻ってきたように、さくら保育園は、卒園した子どもたちが「いつでも帰ってこられる場所」であり
たいと願っています。
うれしい報告をしたいとき
ちょっと道に迷って、誰かとおしゃべりしたいとき
ただ、懐かしい風の音を聴きたくなったとき
玄関の手洗い場では、相変わらず「まつぼっくり3きょうだい」が、かさを広げてみんなを待っています。
「おかえりなさい。今日はどんな風の声を聴いてきたの?」
そんな会話ができる日を、私たち職員は楽しみにしています。


