スナップえんどう、と聞いて心が色めき立った経験、ありますか?
食卓で見かけても、ささやかに春の訪れを感じるくらいで、
テンションが昂るあまり手が震えてお箸もうまく持てないわ、
コップは倒れるわイスからは転げ落ちるわ、なんてことには
決してなりませんよね。
きっちりと確実に仕事はするが想定を超えることも下回ることもない、
俺が俺がとしゃしゃり出てくることもない、
良く言えば安定感と周りを引き立てる控えめな性格が売りの地味な存在。
そんなスナップえんどうが一躍スターダムにのし上がるという春の珍事が
昭和学園で起きています。
昭和学園の畑で採れたプリップリのスナップえんどうを
大豊作のためなんと1袋約200gで100円で販売しているんです!
最初は「スナップえんどうか・・・うーん、茹でてマヨくらいよね」と
なかなか職員の手も伸びなかったんですが、
口コミって強いですね、一人の職員が買って絶賛したところ、
翌日からは袋に詰めるそばから売れていく爆売れ状態に。
確かに爽やかでやさしい甘みとプリプリとした豆の食感で、
お箸が止まらなくなるおいしさなんです。
「シンプルに茹でて塩」だの「結局は茹でてマヨネーズに戻る」だの
「茹でてマヨネーズをビールに合わせてこそ」だの
「マヨにコチュジャン混ぜてみ」だの、「優勝はバターで炒めて塩コショウ」だの
職員同士それぞれの食べ方を持ち寄り、
「天ぷらにしたらおいしかった」の声には「間違いない」との唸り声があがったり、
「夜な夜な妻と一緒にさやの筋を取りながらコミュニケーションを図り、夫婦仲が改善しました」と
意外な心の栄養摂取効果の報告まで飛び出す始末。
まさかスナップえんどうについてこんなに熱い気持ちでキーボードを叩く日が来るなんて
想像していませんでしたが、
次の収穫までにスナップえんどうのレシピを開拓し、
新たなスナップえんどうの扉を開く準備をしておきたいと思います。